事例紹介
株式会社スパーテル様:「動画を見るだけ」で終わらせない。外国人スタッフが自走する介護教育
専門用語を母国語で噛み砕き、講師が定着をサポートし、入国1年目からの早期戦力化
コンテンツ一覧
この記事で紹介する主なトピックをまとめています。気になる項目をクリックして、該当するセクションから読み進めることができます。
導入の成果:
導入前
- 初任者研修は動画中心で理解が追いつかず、実践に繋がらない
- 専門用語や介護のルールが日本語のままでは理解が浅い
- 指示が一度で伝わらず、現場のコミュニケーションに負荷
- わからないことを聞けず、自己判断によるミスや不安が発生
導入前
- 母国語×AI×オンライン授業により、“理解→発話→実践”のサイクルを確立
- 初任者研修の内容が現場で使える日本語として定着
- 声かけ・会話量が増え、現場コミュニケーションがスムーズに
- 学習者の自信・主体性が向上し、任せられる業務が増加
1. スパーテル様のご状況・導入の背景
株式会社スパーテル様は、例年、介護福祉士養成校出身の留学生を受け入れており、施設内における外国人スタッフへの理解や受け入れの土壌はすでに十分に整っていました。一方で、「特定技能」枠での受け入れについては、以前初任者研修を取得せずに途中帰国してしまったスタッフの事例を除くと、実質的に今回が初めてのケースでした。
過去の苦労した経験から、「特定技能のスタッフに対しても、介護現場で必要な知識をしっかりと身につけさせ、長く定着して活躍できる環境を整えたい」という強い思いをお持ちでした。 今回は補助金を活用できるタイミングとも重なったため、そこで、特定技能スタッフに特化した教育体制を新たに構築するべく、当社プログラムの導入に至りました
公式サイト: https://spatel.co.jp/
2. 日本語教育の課題は何でしたか?
今回のプログラム導入には、以下の明確な目標がありました。
- 入国後1年という早期に初任者研修を修了し、必要に応じて訪問介護の現場でも対応できる実践力を養うこと
- 来日4年目以内に介護福祉士試験に合格するための、日本語運用力・基礎力を養うこと
スパーテル様では、初任者研修を「オンラインでの事前動画受講」で進める予定でした。しかし、来日1年目の外国人材にとって初任者研修は壁が厚く、「個別の専門用語の意味」だけでなく、「日本語で説明される介護のルールや仕組み」の理解が追いつかないといった理由から、動画単体での学習には限界を感じておられました
また、現場でのコミュニケーションにおいても以下のような課題が見受けられていました。
- 声が小さく、会話がスムーズに進まない場面が多い。
- 1回で指示が伝わらず、受け手側が何度も聞き返す必要がある。
- わからないことを質問せず、自己判断で動いてしまう傾向がある。注意を受けると自分の意見を主張することもある。
これらの課題を解決するため、初任者研修の内容を確実に理解し、介護の基礎となる日本語力を身につけられる「伴走型学習サポート」が必要とされ、今回の共同プログラムがスタートしました。
3. 具体的に今回行ったプログラムの内容
初任者研修の内容を“現場で使える日本語”として定着させるため、「予習・実践・確認」の3つのステップで着実に身につける学習サイクルを設計しました。
- STEP 1:初任者研修内容の母国語資料を事前共有(理解の土台づくり)
専門用語が多く来日1年目には理解が難しいため、該当週の研修内容を英語などの母国語で事前共有。日本語で学ぶ前に、基本概念を先に理解できるようにしました。 - STEP 2:AI会話アプリでの反復練習(使うための準備)
CareKaiwaAIを使用し、研修内容に沿った介護場面別のロールプレイを実施。毎日10分の発話習慣をつくり、「専門用語」を「実際の声かけ」へと転換させました。 - STEP 3:週1回のオンライン補助授業(理解の定着)
講師との授業で、AIで学んだ内容を実際の会話として確認。声かけの練習や表現の修正を行い、質問しやすい環境で疑問を解消します。“わかった”を“使える”に変える重要なフェーズです。 - STEP 4:小テスト(理解度チェック)
毎週の学習内容について、専門用語の理解や声かけ表現の確認を行う小テストを実施。学習状況を見える化し、次週の弱点補強に役立てました。
4. プログラムの成果
数値成果
- 日本語力向上の実感: 全員が「大きく向上し、自信がついた」と回答。
- オンラインレッスンと事前資料の効果: 全員が「非常に役立った」と回答。
- 内容の理解しやすさ: 全員が「理解しやすい」「とても理解しやすい」と回答。
- プログラムの総合満足度: 5段階評価で全員が「5(満点:非常に満足)」を獲得。
5. 導入後の現場の反応と、学習者の行動変容
スパーテル様の職員から見た声
プログラム実施後、現場の職員様からは、外国人スタッフの「内面」や「仕事に向き合う姿勢」において、以下のようなポジティブな変化があったとのお声をいただいています。
- 仕事に対する前向きな姿勢とモチベーションの向上 業務に対するモチベーションが上がり、仕事に取り組む姿勢が非常に前向きになりました。その結果、現場において「安心して任せられる業務」が増加しています。
- 「実は理解している」という相互理解の芽生え 日本人スタッフとの日常的なやり取りの中で、コミュニケーションが劇的に変わったわけではないものの、「実は彼らはしっかりと指示や状況を理解している」ということが日本人スタッフ側に伝わったことは大きな収穫でした。彼らの内側にある日本語力や理解度が可視化されたことで、現場の安心感につながっています。
- 成果発表会で見せた大きな成長とポテンシャル 現場での声かけについてはまだ遠慮がある部分も見受けられますが、学習の成果発表会の場では、コミュニケーション能力の確かな成長を感じていただけました。職員様からも「普段の業務でも、もっとやれるはず!」と、彼らの秘めたポテンシャルとさらなる活躍に大きな期待が寄せられています。
学習者自らの声
プログラム受講後のアンケートでは、学習者自身からも「日本語への苦手意識が消え、自信を持って声かけができるようになった」という喜びの声が多数寄せられました。
ラミヤさんの声:「恥ずかしさ」から「思いやりのある声かけ」へ
【受講前】
「以前は専門用語が難しく、日本語を話すのが少し恥ずかしくて、上手に話すことができませんでした。」
【受講後】
アルティさんの声:「ミスへの不安」から「確かなコミュニケーションスキル」へ
【受講前】
「最初は日本語での説明を理解することや、日本人スタッフとのコミュニケーションが難しく、日本語を話すことができていませんでした。」
【受講後】
【サポートがもたらした心理的変化】
学習者に共通していたのは、「母国語での事前理解」と「レッスンでの復習」というステップが、彼らの「話すことへの不安」を取り除いたという点です。自ら日本語を話そうとする意欲や実際の発話量が大きく増加し、現場での積極的な行動へと繋がっています。
6. まとめ
今回のスパーテル様での事例から、初任者研修の学習を単なる「資格取得」にとどめず、日本語学習と紐づけた実践的なプログラムとして行うことが、実際の「介護技術の向上」に直結することが明らかになりました。
外国人材が最も強い不安を抱える「入国時のタイミング」に母国語資料による予習から講師による個別フォローまでをワンストップで行う「定着支援型の学習サポート」を提供することは、学習者自身の自信を深め、結果として現場での早期活躍と定着を生み出します。
外国人材の育成や定着に課題を感じておられる多くの介護施設様に本サービスをご利用いただき、現場の負担軽減と外国人スタッフの笑顔あふれる職場づくりに貢献していきたいと考えております。
関連する導入事例
Kizuna Bridge
会社概要
- 会社名
- 英語会社名
- 代表者
- 設立
- 事業内容
- 所在地
- 株式会社KizunaBridge
- KizunaBridge, K.K.
- 永井 亮治 (ながい りょうじ)
- 2025年4月2日
- 外国人介護人材向けの日本語学習、介護学習、定着支援プラットフォームの提供。
- 〒184-0002 東京都小金井市梶野町1-2-36
Kizuna Bridge
会社概要
- 会社名 : 株式会社KizunaBridge
- 英語会社名 : KizunaBridge, K.K.
- 代表者 : 永井 亮治 (ながい りょうじ)
- 設立 : 2025年4月2日
- 事業内容 : 外国人介護人材向けの日本語学習、介護学習、定着支援プラットフォームの提供。
- 所在地 : 〒184-0002 東京都小金井市梶野町1-2-36
